ご依頼の背景
大阪府豊中市で築80年の古民家に暮らすS様ご夫婦は、長年この家を大切に守ってこられました。ところが数か月前から、夜になると天井裏でドタバタと動くような音が聞こえるようになり、「ネズミかイタチかな」と思いながらも、特に手を打たず様子を見ていたそうです。
そんなある日、予想外の出来事が起きました。居間でくつろいでいたところ、古い天井板の隙間からアライグマの赤ちゃんが落ちてきたのです。驚きと同時に「もし成獣が天井裏にいるのなら危険だ」「このままでは家が壊されてしまうかもしれない」と、ご夫婦は強い不安に駆られました。
実際に天井裏を覗いてみると断熱材が掘り返され、糞尿も溜まっており、このままでは衛生面でも深刻な被害につながると直感されたそうです。しかし築80年の古民家は隙間も多く、ご自身で塞ぐことは到底難しい状況でした。「昔の家だから仕方ない」と諦めかけたものの、「もう夫婦だけでは対応できない」と判断し、専門業者を探し始められました。
害獣プロテクトからのご提案
S様ご夫婦からのご相談を受け、まず無料の現地調査に伺いました。築80年という古民家のため、家屋の構造には多くの隙間があり、屋根裏には複数のアライグマが棲みついている形跡が確認されました。糞尿による断熱材の汚損、木材の損傷も見られ、このままでは衛生被害や建物への深刻なダメージが進行する危険性がありました。
そこで、以下のような解決プランをご提案しました。
1. 成獣と子どもの安全な追い出し・捕獲
天井裏には母アライグマと複数の赤ちゃんが確認されました。赤ちゃんがいる場合、母親が攻撃的になるリスクがあるため、慎重に追い出しと捕獲を行う必要があります。専用の捕獲器を設置しつつ、母子を一緒に処理できるよう配慮しました。
2. 侵入経路の特定と封鎖
古民家特有の大きな隙間(瓦のずれ、床下換気口、壁の割れ目など)が数十か所に及びました。これらを一つひとつ確認し、金網や専用パテを使って丁寧に封鎖。再発防止のため、最も優先度の高い箇所から順に工事計画を立てました。
3. 屋根裏の清掃・消毒・修繕
屋根裏には大量の糞尿が溜まっており、このままでは異臭や感染症の原因となります。フンをすべて除去し、強力な消毒・消臭作業を実施しました。さらに、損傷していた断熱材の一部を交換し、腐食が始まっていた木材も補強。古民家の構造を考慮した修繕プランを提案しました。
4. アフター保証と定期点検
アライグマは非常に学習能力が高く、再侵入を試みることが多いため、最長5年間の再発保証を付帯しました。また、施工後数か月以内に定期点検を行い、封鎖箇所の効果や新たな被害がないか確認する体制をご説明しました。
今回のご提案のポイントは、「古民家ならではの構造上の弱点を把握し、徹底的に封鎖・修繕すること」と「人とアライグマ双方の安全に配慮した駆除作業」です。単なる追い出しではなく、住まい全体を守る長期的な対策をご夫婦に納得いただき、正式にご依頼いただきました。
お客様の声
最初に天井からアライグマの赤ちゃんが落ちてきたときは、本当に驚きましたし、怖かったです。築80年の古民家なので多少の音や隙間は仕方ないと思っていましたが、まさかアライグマが住みついているとは想像もしていませんでした。自分たちではどうにもできず、不安で眠れない日が続きました。
害獣プロテクトさんに相談して本当によかったです。現地調査では屋根裏の写真を見せてもらい、「こんなに荒らされていたのか」と愕然としましたが、同時にしっかりと解決策を説明してもらえたことで安心できました。赤ちゃんアライグマがいる状況でも、母子を安全に処理してくださり、プロの技術に感心しました。
封鎖工事もとても丁寧で、古い家特有の隙間を一つひとつ潰していただき、さらに消毒や修繕まで行ってもらえたので、今では臭いも音もなくなりました。あのまま放置していたら、家が壊されていたかもしれません。本当に助かりました。再発保証までついているので、これからも安心して暮らせます。同じように古民家で害獣に悩んでいる方には、迷わず早めに相談されることをおすすめします。